資産運用
2019.10.4

株式投資で重要な、キャッシュフローの見方を覚えよう

(写真=Jirsak/Shutterstock.com)
(写真=Jirsak/Shutterstock.com)
株式投資の銘柄選びで「会社四季報」を見る際は、キャッシュフローもチェックするようにしましょう。会社のリスクを判断するための4つのキャッシュフローには、それぞれどのような意味があるのでしょうか。

営業キャッシュフロー

キャッシュフローとは、お金の流入や流出を指します。会社の経営状態をキャッシュの増減を通して確認できるため、株式投資における投資判断の重要なファクターになります。

営業キャッシュフローは、事業活動によって生じたキャッシュの出入りを表すもので、会社の「稼ぐ力」を知ることができます。4つのキャッシュフローの中で、最もわかりやすい部門と言えるでしょう。順調に営業活動を行っている会社であればプラスになるのが普通であり、これがマイナスになっている場合は、何らかの事情で経営が苦しい会社と判断できます。

株式投資においては、営業キャッシュフローがマイナスの会社は避けたほうが無難でしょう。

投資キャッシュフロー

投資キャッシュフローは誤解されやすい部門です。「投資」というと有価証券のイメージが強いため、これがマイナスになっていると投資で損を出したように見えますが、実際は設備投資によるところが大きく、固定資産を取得すればマイナスが大きくなり、固定資産を売却すればマイナスが小さくなります。

他にもM&Aなどによる企業買収など、積極的な事業戦略を実行したためにマイナスが大きくなることがあります。投資キャッシュフローがマイナスであることは悪いことではなく、営業キャッシュフローを上回るようなマイナスでなければ問題ありません。

財務キャッシュフロー

財務キャッシュフローは、借入金の調達や返済、配当金の支払い・受け入れなど財務活動によって出入りしたお金を表します。会社の営業活動や投資活動を行うために、どの程度資金を借り入れ、どの程度返済したかがわかるので、借入金が減少していれば、返済が順調に進んでいることがわかります。財務キャッシュフローも、借入金の返済や配当金の支払いを行っていれば、マイナスになるのが普通です。

注意しなければならないのは、財務キャッシュフローが大幅にプラスの会社です。第三者割当増資などによって一時的に増えている場合もあるので、決算報告書で増えている理由を確認する必要があります。

投資判断で重要なフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、会社が自由に使えるお金を表します。これが多ければ多いほど、積極的な事業展開ができます。ただし、フリーキャッシュフローは「会社四季報」には載っていないため、自分で計算しなければなりません。

以下のような財務内容の会社のフリーキャッシュフローを計算してみましょう。

営業CF:+261億円
投資CF:-126億円
財務CF:-115億円

営業CFと投資CFを合わせると135億円の資金余剰となり、その金額がフリーキャッシュフローになります。借入金の返済や配当金の支払いも順調に行っていることから、キャッシュフローは健全であることがわかります。この会社は小売業ですが、この内容なら積極的な事業展開ができるので、今後に期待できます。

以下のような財務内容であれば、その会社の経営状況はかなり厳しいと言えます。

営業CF:+12億円
投資CF:-26億円
財務CF:-1億円

営業CFと投資CFを合わせると14億円の資金流出となり、フリーキャッシュフローがマイナスなので、資金繰りは借入金に頼ることになります。この会社は無配なので財務CFのマイナスは小さいですが、経営状況はかなり厳しく、株価も低迷しています。

4つのキャッシュフローの内容を見てきましたが、会社の業績には波があるので、1期のみで判断するのは早計です。最終的に投資判断する際は前期の決算と比べて、どの程度キャッシュフローが改善または悪化したかをチェックするようにしましょう。
 

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