ついに日本ナンバー取得!中国の怪物の異名を持つ「紅旗H9」とは?
(画像=Robert/stock.adobe.com)

中国の最高級車「紅旗H9」がついに日本のナンバーを取得したと話題です。2021年2月に日本に初上陸した際、「日本のナンバーが取得できるのか」と議論を呼んでいました。しかし同年5月に無事ナンバーを取得し「中華の怪物」の異名を持つ紅旗H9が日本の公道を走行できるようになっています。

紅旗とは

紅旗H9は、中国の第一汽車(FAW)が販売する高級車。第一汽車は、1953年に中国で設立された自動車メーカーです。紅旗は、第一汽車が販売する最高級ブランド。「Lシリーズ」と呼ばれるモデルは、代々中国の要人たちに愛されてきました。紅旗H9を含む「Hシリーズ」は、一般向けの車両で中国国内だけでなく少数ですが海外にも輸出されています。

最新技術を詰め込んだH9は欧州車風の外装にラグジュアリーで近未来的な内装が特徴です。他のメーカーにはないレトロながらもモダンな雰囲気とデザインに魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。なかなか手に入れられない希少性もあいまって日本の多くの車好きも注目しています。

紅旗H9がナンバーを取得できないといわれていたワケ

「紅旗H9が日本に初上陸した」と聞いた自動車ジャーナリストたちは、「本当に日本の国道を走れるのか疑問を持った」といいます。なぜなら中国で生産された車両は、日本市場でナンバー登録するのが難しいといわれているからです。紅旗H9がナンバーを取得するためには、税関で通関手続きを行い自動車通関証明書が発行された後、自動車排出ガス試験や加速走行騒音試験をクリアする必要がありました。

これらの試験で日本の基準に適合しない自動車は、ナンバーを取得できません。紅旗H9は、日本の基準に適合しない可能性があったため、「ナンバーを取得できないのでは?」とささやかれていました。ところが予想に反して紅旗H9は試験を一発クリアし無事日本ナンバーを取得することになったのです。

日本で普及する可能性は?

日本でも無事使用できることが分かった紅旗H9。日本国内にある中国企業を中心に注文が相次いでいるとのことです。2021年2月に輸入された3台のほかにも数台が日本に入ってきているといいます。とはいえ今すぐ一般に普及するのは難しいでしょう。日本に輸入される台数は、年間100台程度とみられています。また中国国内でも紅旗H9の人気が高く納車まで1年以上かかることもあったそうです。

個性的で他にはない魅力を放つ紅旗H9……手にしたい人はもうしばらく待つ必要があるかもしれません。

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