投資は、経験を積むほど失敗する確率を低くすることが期待できます。しかし投資初心者の場合は、経験が少ないため、「予期せぬ相場変動に慌てて狼狽売りする」「ネットの記事を鵜呑みにして投資判断をしてしまう」などベテラン投資家よりも失敗する確率は高いといえるでしょう。本記事では、初心者が投資で失敗する代表的な原因を3つ紹介します。
目次
初心者がすぐ成果を求めると失敗する
初心者が投資の成果をすぐに求めると失敗しかねません。例えば、株式のデイトレードで生活している人がいると聞くと「自分にもできるのではないか」と錯覚してしまう人もいるでしょう。しかし、デイトレードの収入で生活するには、ある程度まとまった金額を運用する必要があり、長年の経験から得た投資手法を確立していなければなりません。
初心者の場合、過去の投資経験がないため、すぐに成果を求めず少額から投資しながら運用経験を積んでいく必要があります。投資を始めるにあたっては、以下の3つのような失敗する原因を避けるように心がけることが大切です。
失敗する原因1:相場の流れにつられて高値づかみや投げ売りをする
初心者が投資で失敗する原因の一つは、相場の流れにつられて高値づかみしたり、安値で投げ売りしたりすることです。
例えばバブル期のように相場が上昇しているときは、まだ上がると思い込み高値であっても株を買い、逆にコロナショックのように一時的な大暴落の際はまだ下がると思い、投げ売りしてしまうのが人間の群衆心理といえます。特に初心者は、その傾向に陥りやすいため、注意しましょう。
失敗する原因2:投資先をよく調べずに投資する
投資は、よく「情報が命」といわれます。ベテランの投資家の場合、株式投資であれば『会社四季報』や日本経済新聞などで情報を精査して投資する銘柄を選ぶ人もいるでしょう。また不動産投資であれば、不動産会社のホームページや不動産ポータルサイトなどで情報確認や物件の比較、さらに現地調査を行って情報を収集する人もいるでしょう。
しかし初心者の場合は、株式や不動産に関する情報収集方法が分からないため、ネットの記事に書かれている情報をそのまま信用して投資先を決めてしまうことも珍しくありません。注意しなければいけないのは「ネット記事はアップされた日付が必ずしも最新のものではない」ということです。また、「書かれている内容が正しいかどうか分からない」ということにも留意する必要があります。
そのため「情報の内容が現時点でも有効なものなのか、本当に正しい情報なのか」についてよく調べてから判断することが重要です。
失敗する原因3:営業担当者に言われたまま売買する
初心者は、まだ知識や経験がないため、営業担当者に言われたまま売買して失敗する場合があります。投資の世界で「お任せします」という言葉は禁句です。営業担当者には、多くの場合ノルマ(目標)があるため、一任すると「買い手が付きにくい不動産」「会社が力を入れている企業の株式」「担当者の成績になる商品」など担当者に都合のよい商品を勧められる可能性があります。
特に株式は、頻繁に取引させる回転売買で手数料を稼ごうとする営業担当者もいるため、注意が必要です。営業担当者の意見を参考にするのはよいですが、損失を被るのは自分の資産となるため、投資の最終判断は必ず自分で行うようにしましょう。
分散投資としておすすめの不動産クラウドファンディング
どんなに注意して投資したとしても値下がりを完全に避けることは困難です。そのため、一つの投資先に全部の資金を投じる「一極集中投資」は避けなければなりません。一つの投資先にすべての資金を集中させると当たったときは大きいですが、外れると大きな損失を被るリスクがあります。そこで活用してほしいのが「分散投資」です。
資金を複数の投資先に分散させておくと評価損が出ている銘柄がある半面、値上がりして評価益になっている銘柄もあるため、全体的にバランスのとれた資産運用が期待できます。例えば、不動産クラウドファンディングであれば1口1万円という少額から投資できる会社もあるため、分散投資の対象にしやすい商品といえるでしょう。
株式やFXなどのように売却益でもうけるわけではないため、値下がりリスクもなく満期が来れば4~7%程度の予定利回りを得ることが可能です。投資初心者は、失敗する原因になることを避けたうえで安定した長期の運用を続けることが望まれます。
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