

投資で売買を頻繁に繰り返すと、手数料がかさむだけでなく目先の相場動向に一喜一憂してしまい心をすり減らしてしまうことも少なくありません。そこでおすすめしたいのが「ほったらかし投資」です。本記事では、ほったらかし投資の意味と代表的な5つの金融商品を紹介します。
ほったらかし投資って何?
ほったらかし投資とは、購入した投資用金融商品を売買せず長期間保有したままにする投資方法です。AppleやAmazonなどの高成長企業の株式を上場時に購入して現在まで持っていたら、たび重なる株式分割や株価の上昇で巨額の資産になっていた……という話は、よく聞きます。
500円の株が1,000円に値上がりしたら2倍になるため、売却して利益確定する人もいるでしょう。なぜならその時点では、将来1万円を超えるまで株価が上がるとは思っていないからです。
しかし投資の世界では、将来成長すると見込んだ企業に投資したらそのまま持ち続け、長い年月をかけて巨額の資産を築くのがサクセスストーリーともいえます。例えば世界的投資家のウォーレン・バフェットがコカ・コーラ株の長期投資で資産の基礎を築いたことは有名です。
ほったらかし投資の有効性は、世界共通といえるのではないでしょうか。
ほったらかし投資5選
ここからは、ほったらかし投資の代表的な金融商品を5つ紹介します。
株式累積投資(るいとう)
株式を株数ではなく一定の金額で定期的に購入できる金融商品です。銘柄と投資金額を設定すれば定期的に買い付けてくれます。
株価が安いときは多くの株数を、高いときは少ない株数を買い付けるため、結果的にドルコスト平均法により買値が平準化されるのが特徴です。銘柄によっては、単元未満株を購入していきますが、単元株(100株)になると正式に株主として名義変更されます。
積立投資信託
投資信託を積み立てで購入する方法です。投資信託は、プロが運用するため好成績のファンドが多く見受けられます。「るいとう」と同じくドルコスト平均法で買値が標準化されるため、長期的な相場変動の影響を受けにくくすることが期待できるでしょう。
株式投資信託の場合、日経平均やTOPIX(東証株価指数)などの株価指数に連動するインデックス投資もあります。株価指数だけを確認すればよいため、チェックしやすいのがメリットです。
ロボアドバイザー
投資家の代わりにAI(人工知能)が買付や資産のリバランスを行ってくれるロボアドバイザー(ロボアド)サービスが話題となっています。
「投資一任型」であればロボットが自動的に買付やリバランスをすべて行ってくれるため、手間がかかりません。積立額は、運用会社によって異なりますが100円という少額から始められる会社もあります。
純金積立
近年は、年々金の価格が上昇を続けています。金は不動産と同じく現物資産となるため、インフレに強い点がメリットです。金も積み立て投資が行えるため、地道に積み立てを続けていけば金相場の上昇とともに資産が大きく増やすことが期待できます。取り扱いしている証券会社や貴金属店などで申し込むことが可能です。
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングとは、不特定多数の投資家から募った資金で投資対象となる不動産へ投資する方法です。投資した不動産から得られた収益は、クラウドファンディング事業者を介して分配金として受け取ることができます。
不動産クラウドファンディングには売買市場がなく途中で売却できないため、ある意味自動的にほったらかし投資になる投資先といえるでしょう。
満期まで保有して予定利回りによる分配金を受け取る投資スタイルです。毎月多くのファンドが募集されるため、一定の金額で毎月ファンドに投資した場合は、実質的な積立投資となります。
ほったらかし投資で心をすり減らさない資産運用を行おう
投資には、急な暴落など一定のリスクが付き物です。投資初心者でメンタルが弱い場合、資産が減るたびに心をすり減らしてしまい後悔する人も少なくありません。そういった場合でも、本記事で紹介したような高成長企業への長期投資や積立式金融商品などの「ほったらかし投資」を選択すれば、心をすり減らさずに効率よく資産を増やせることが期待できます。
とはいえ、残高が増えるだけでなく現実的な利益を手にしたい人もいるでしょう。そのような人には「不動産クラウドファンディング」がおすすめです。12ヵ月程度が満期のファンドが多いため、月をずらして購入すれば、毎月償還を迎えるファンドから分配金という利益を手にすることができます。償還された資金で再投資することも選択肢の一つです。
投資で心をすり減らさないためにも短期投資の方針を改め、ほったらかし投資でじっくりと資産運用に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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