お金持ちがロレックスを買う行動は、一見すると見栄や自己満足のように見えるかもしれません。しかしお金持ちのなかでも投資家思考を持つ人たちは「リセールバリュー」と「分散投資」を意識してロレックスを収集しています。本記事では、お金持ちが資産をうまく増やしているマインドについて解説します。
目次
お金持ちはやみくもにロレックスを買っているわけではない
一般的にお金持ちは、次の3種類に分類することができます。
- 投資家思考で自分の能力で資産を増やしてきた人
- 親からの財産を受け継いで浪費している人
- 財産はあるけれど倹約重視な人
ここでは、上記のうちの「投資家思考のお金持ち」について解説します。お金持ちがロレックスを購入する理由は「リセールバリューが期待できるから」です。リセールバリューとは、買った資産を再び売ったときの価値のことを指します。つまりお金持ちは、将来の買取価格を期待してロレックスを買っているというわけです。
ただし、ひと口にロレックスといってもモデルによってリセールバリューの動向は異なります。投資家思考のお金持ちは、やみくもにロレックスを買うのではなく信頼できる専門家から情報を得たり自身で市場の動向を研究したりして「これぞ!」と思ったモデルだけを購入しています。
リセールバリュー200%超のモデルが続出のロレックス
参考までにロレックスのなかで、どのモデルのリセールバリューが好調かを確認してみましょう。銀座で時計専門店を運営する「GINZA RASIN」公式サイトによると、同店における2017年と2022年のロレックス平均買取価格を比較したところ、相場が最も上昇したモデルは「サブマリーナデイト 116610LV」でした。2017年に約105万円だった相場は、2022年に約282万円まで上昇(上昇率は約269%)。
ちなみに2~4位も以下のように上昇率は200%を超えています。
モデル名 | 上昇率 |
---|---|
ミルガウス 116400 | 約249.5% |
デイトナ 116500LN | 約236.1% |
エクスプローラーI 214270 | 約226.8% |
ロレックスの相場が高騰してきた4つの要因とは?
では、なぜこれらのロレックスの相場が高騰してきたのでしょうか。中古買取店を全国展開する「なんぼや」の公式サイトを参考にすると、以下の要因が影響してきたようです。
- ロレックスの国際市場の相場が上昇傾向だったから
- 近年のインフレの影響を受けたため
- 相場が上昇傾向の金やプラチナが使われているから
- 手作業で作られているため供給が限られているから
特に最後の「供給が限られていること」は、投資家思考のお金持ちにとって重要です。ロレックスは、大量生産品のように供給が急増するリスクがありません。なかでも販売終了したモデルは、供給数が増えないため、需給のバランスが大崩れするリスクが低いといえます。ただしロレックスをはじめとするラグジュアリー商品の価格が下落傾向との見解もあるため、購入判断は慎重に行ってください。
大事なことはロレックスを買うことではない
投資家思考のお金持ちがロレックスを購入するもう一つの理由は「分散投資」です。これはその名の通り、いくつかの種類の資産に分散して投資をすることを指します。ちなみに、資産の種類には、以下のようなものがあります。
- 現金、預金
- 金融商品(株式、債券、投資信託など)
- 生命保険
- 実物資産
ロレックスは、上記のうち実物資産となります。複数の種類の資産に投資をすることで、仮に株式相場が暴落しても資産全体への影響を和らげることが可能です。このように俯瞰すると、ロレックスはお金持ちの資産のごく一部でしかないことが理解できるのではないでしょうか。
つまりロレックスを買うことが重要なのではなく、資産額に合わせて適切な分散投資をすることが大切といえます。
手持ち資金に余裕がない人が現物投資をする方法は?
なお、実物資産にはロレックスのような高級時計のほかにも以下のような種類があります。
- 高級外車
- 美術品
- 宝飾品
- 高級ワイン、ウィスキー
- 金、プラチナ
- 不動産 など
投資家思考のお金持ちのように分散投資を意識するのであれば、これらの実物資産からいくつかを選んで投資をするのが理想的です。しかし投資対象となる実物資産は、百万円~億円単位など価格が高く手を出しにくい一面があります。一般の人におすすめの実物資産は、純金積立や不動産クラウドファンディング、REITなどです。
これらの投資商品は、手ごろな投資金額で実物資産によるリターンを得られます。以下の表を参考にしながら、自分に合った実物資産を選びましょう。
種類 | 投資金額の目安 | 特徴 |
---|---|---|
純金積立 | 毎月1,000円~ | ・ほったらかしで運用できる |
不動産クラウドファンディング | 1万円~ | ・インターネットを介して複数の投資家から資金を募る ・運用益や売却益を投資家に分配する(REITも同様) ・数多くのファンドが組成されている |
REIT(リート) | 5万円~ | ・株式と同様に取引所で売買できる |
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