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丸山優太郎
日本大学法学部新聞学科卒業のライター。おもに企業系サイトで執筆。金融・経済・不動産系記事を中心に、社会情勢や経済動向を分析したトレンド記事を発信している
富裕層を中心に会員制リゾートホテルが人気を呼んでいます。会員制ホテルは、一般的なホテルとどのような違いがあるのでしょうか。本稿では、会員制ホテルの概要や入会条件、サービス内容などについて解説します。
目次
富裕層が利用する会員制ホテルとは
会員制ホテルとは、会員権を持っているオーナーや同伴者、紹介者のみが利用できるクローズドなホテルのことです。会員権を購入すると、リゾート事業者が運営する各施設を自由に使うことができます。会員権を大きく分けると以下の4つのタイプがあります。
共同オーナー方式
ホテルの1室を複数のオーナーで共同所有する方式の会員権です。マンションの区分所有権のようなもので、1年間をオーナーの人数で割った日数を利用することができます。所有権となるため、不動産を買うつもりで検討したほうがよいでしょう。
施設利用権方式
部屋を所有せずに施設を利用する権利を得る方式の会員権です。宿泊予約が取れた場合に利用することができます。所有権に比べて低価格で購入できるのがメリットです。一方で必ず希望の日程で予約が取れるわけではないというデメリットがあります。
タイムシェア方式
オーナーごとにあらかじめ割り当てられた日程で利用できる方式の会員権です。スケジュールが決まっているため、予定を立てやすいメリットがある半面、日程の自由度が低いデメリットがあります。
ポイント購入方式
年間ポイントを購入して利用権を取得する方式の会員権です。ポイントを使って宿泊予約をしますが、使用するポイントは一律ではなく施設や利用する時期によって必要ポイント数が異なります。ポイントの範囲内で自由に選べますが、前払いとなるため、利用しないと無駄になる可能性があります。