買い手が見つからない「狭い土地」の有効活用法は無いのか?
(画像=George Rudy/Shutterstock.com)

所有している土地が狭すぎるからと活用をあきらめてしまう人は少なくありません。しかし、狭い土地でも有効活用すれば十分収益をあげることができます。ここでは、狭い土地を有効活用するための具体的な方法やリスクについて分かりやすく解説します。

狭い土地は本当に有効活用できないのか?

譲渡や相続などで狭い土地を手に入れたという話を聞くことがあります。せっかくの土地だから有効活用したいと思うものの、どんな活用方法があるか分からず迷っている人も多いのではないでしょうか。

一般的に、一定の規模があるほうが土地活用はしやすいと言えます。土地が広ければアパートやマンションを建設したり、福祉施設や診療所に貸し出したりすることもできます。

しかし、狭い土地だとどうしても選択肢が限られてしまいます。かといって、有効活用する方法がないわけではありません。狭い土地でも工夫次第で十分収益をあげられる可能性があるのです。

土地の活用方法にはさまざまな種類がありますが、リスクを伴うものも少なくありません。選択を誤って損をすることがないよう、きちんと情報収集したうえで土地の活用方法を決めることが大切です。

狭い土地を有効活用する4つの方法

続いて、狭い土地を有効活用する具体的な方法を順番に紹介していきます。狭い土地の活用方法で迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

自動販売機

まず、ほとんど広さのない土地の場合、自動販売機を設置するという方法があります。自動販売機の設置は、あまり手間がかからないためサラリーマンの副業としても人気です。メーカーが自動販売機を設置し、飲み物が売れるたびにオーナーは一定のマージンを得ることができます。

ただし、最近では自動販売機は縮小傾向にあると言われています。また、近くに別の自動販売機があるとメーカーから設置を断られてしまうことも少なくありません。さらに、設置できたとしても販売本数によっては電気代のほうが高くつき、収支がマイナスになってしまうこともあります。

駐車場

少し広さがあるなら、駐車場にして貸し出すという方法もあります。近隣に飲食店やクリニックがある場合、経営者や院長に打診してみるのも効果的です。ただし、駐車ニーズのない場所や既に駐車場が多い地域では、十分な台数が確保できないこともありえます。

駐車場にするためには数百万のコストが発生するため、初期コストを回収できるだけの駐車が見込めるかどうか、慎重に検討する必要があります。

狭小アパート

狭い土地であっても、工夫次第で狭小アパートを建築することができます。狭小アパートには、相場より家賃が安い、掃除がしやすいなど借り手にとってさまざまなメリットがあることから、場所によってはすぐに部屋が埋まることもあります。

狭小アパートで収益をあげるには、借り手の属性を知り外観や間取りなど工夫を凝らすことが大切です。そのため、狭い土地を有効活用するノウハウを持っている不動産会社に依頼すると安心でしょう。

戸建て賃貸

戸建て賃貸という選択肢もあります。一戸建てをそのまま賃貸する戸建て賃貸は、長く借りる人が多いことが特徴です。借り手が見つかれば、空室リスクを心配せずに安定的に収入を得ることが期待できます。

静かな住宅地などワンルームより戸建てに向いている周辺環境なら、戸建て賃貸は十分やる価値のある選択肢と言えます。

狭い土地の有効活用には専門知識が必要

狭い土地であっても、工夫次第でさまざまな有効活用ができます。一方で、法律上建築が問題ないかなど、気を付けなければなりません。また、アパートの高さや隣接地との距離感によっては、近隣住民とトラブルになってしまうケースもあります。

狭い土地を有効活用するなら、専門知識のある不動産会社に相談しながら二人三脚で進めていくようにしましょう。弁護士と協同して隣接地の所有者に掛け合い、土地を拡張して活用するなど、個人単位ではできない方法も提案してくれるかもしれません。

狭い土地を効果的に活用できれば、老後に向けて貯蓄したり、次の世代に資産を残したりすることができます。活用は早いほど生涯収支への影響が大きくなるので、早めに検討してみてはいかがでしょうか。

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