賃貸管理
2019.4.26

一棟アパート・マンション経営を成功させる人気設備マーケティング術

(写真=foamfoto/Shutterstock.com)
(写真=foamfoto/Shutterstock.com)
一棟アパート・マンション投資が区分マンション投資と異なる点は、8戸や10戸といったように複数の賃貸物件(居室)を同時に所有、経営することです。これらの部屋がすべて満室となれば、キャッシュフローも大きくなります。しかし、ただ漫然と賃貸経営をしているだけで満室になるほど甘いものではありません。このことは、多くの大家さんがすでに認識されていることでしょう。

不動産投資の成否は、立地条件が大きなウェイトを占めています。一棟アパート・マンション経営において、それ以外の部分で重要になるのが、入居者から好感される設備の有無です。今回は、アパート・マンションへの入居を考える顧客層のニーズを踏まえた、集客力に大きく寄与する3大人気設備と、それを活用したマーケティング術を解説します。

人気設備の常連には明確な傾向がある

不動産ポータルサイトや賃貸住宅の業界団体などが行っているさまざまな調査の結果によると、賃貸住宅の人気設備には三種の神器とも呼べるような定番の人気設備があります。その人気設備とは「無料インターネット」「防犯システム」「宅配ボックス」の3つです。現代では、ネットを利用しない生活は考えられません。

・無料インターネット
最初から無料で使えるインターネット回線が整備されていることは、入居者からの評価も上がるでしょう。もし、自前で光回線を契約する場合は、プロバイダ料金なども含めると月額5,000円程度になります。そのため、賃貸物件の家賃が数千円程度高くても実質的に安いと感じる入居者もいるのではないでしょうか。

・防犯システム
防犯システムとは、1階エントランスのオートロックとモニター画面付きインターホン、さらに防犯カメラといった一連のセキュリティ系設備の総称です。女性の一人暮らしではもちろんのこと、そうではなくても昨今の治安事情を反映して防犯システムへのニーズが高まっています。

・宅配ボックス
宅配ボックスは、賃貸物件の有力な入居者層である単身世帯で特に高い人気を集めています。ネットを使った通販市場が拡大する中、不在時にも安心して荷物を受け取ることができるので、「普段から留守にしがち」「ネット通販をよく利用する」という人にとって宅配ボックスは重要なライフラインの一つです。

特に単身者向けのマーケティングを心がけよう

賃貸物件の有力な入居者層は単身者です。晩婚化や非婚化、そしてその延長線上にある少子化によって単身世帯は増加し続けています。区分マンション投資の中でもワンルームマンション投資が人気を集めているのはこうした傾向を見越したものですが、同じく単身世帯を主なターゲットとしている一棟アパート・マンション投資にも同様のことがいえます。

今後、増加すると見られている「単身世帯の人たちが住みたい」と思うような賃貸物件づくりをすることが一棟アパート・マンション投資の重要な鍵を握っているのです。そのため、その点を認識して単身世帯の人たちから支持されるようなマーケティングが求められます。マーケティングの一環として外せないのが人気設備の三種の神器というわけです。

三種の神器以外で注目される人気設備とは

定番となっている三種の神器以外にも、各種の調査で人気が高まってきている設備があります。それは、備え付けの家具や家電です。引っ越してくる人は、家具や家電といった家財道具をすでに持っていると思ってしまうのではないでしょうか。しかし、例えば単身赴任で入居する人などにとっての賃貸物件は、仮住まいに近い存在です。

そのため、ホテルの長期滞在と同じ感覚で家財道具がそろっている物件を好む傾向があります。また、転勤で賃貸物件に入居する人は、会社が社宅として法人契約をしている可能性もあるでしょう。その場合も、家財道具がそろっている賃貸物件のほうが選ばれやすくなります。また、若い人たちの中にはミニマリストといって必要最小限のものだけで生活をするというライフスタイルの人もいます。

こういった人たちは、すでに家財道具が備え付けられた賃貸住宅に住んでいた可能性があるでしょう。そのため、「カバン一つ」に近い状態で引っ越してくることも珍しくありません。定番である三種の神器に加えて、こうした新しい傾向もしっかりと見据えながら設備の拡充を図ることが、満室経営につながります。
 

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