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2019.3.27

時間軸を変えることでマネタイズ!タイムシェアという選択

(画像=Cronislaw / Shutterstock.com)
(画像=Cronislaw / Shutterstock.com)
最近、空き家・空室問題を解決する方法として、不動産を時間貸しするタイムシェアサービスが注目されています。賃貸経営のあり方を大きく変える可能性を秘めたタイムシェアの考え方やサービス内容について、今後の未来予想を踏まえて解説します。

空き家の増加は深刻な社会問題

空き家の増加はかねてから社会問題として指摘されています。国や地方公共団体が中心となって空き家対策を進めてはいるものの、増え続ける空き家に対策が追い付いていない現状があります。老朽化した空き家は倒壊の危険性があるだけでなく、不審者が住み始めたり放火の対象になったり多くのトラブルの原因になりかねません。近隣住民にとって、空き家は無視できない深刻な問題なのです。

また、人口減少による空室リスクは、賃貸経営をする不動産オーナーにとって悩ましい問題です。特に今後は人口だけでなく世帯数が減っていくことが指摘されており、空室リスクはますます高まると予測されています。

賃貸経営の空室対策として効果的なタイムシェア

空き家・空室問題の解決策として最近注目されているのが、不動産のタイムシェアサービスです。

もともと、不動産のタイムシェアというとコンドミニアムや別荘が中心でした。国内であれば軽井沢や箱根、熱海などを中心にリゾート会員権が販売されています。海外では、ハワイやマカオのタイムシェアが人気です。

リゾート会員権やタイムシェアの仕組みは、一年のうち一定期間滞在する権利を購入するというものです。期間が限られている分、一棟丸ごと別荘を購入するよりはるかにリーズナブルな価格で高級リゾート地のホテルに宿泊することができます。

こういった従来のタイムシェアとは一線を画すサービスとして最近注目されているのが、遊休資産を時間貸しする仕組みです。代表的なのは、ハウスドゥが運営するタイムルームクラウドというサービスです。

タイムルームクラウドとは、遊休資産を所有する個人・法人と、部屋を利用したい人とをマッチングするサービスです。住居タイプや会議室タイプ、ソファがそろったラウンジタイプなど、さまざまなタイプの部屋が用意されており、例えば1ルームを1時間1,000円で利用するといったことが可能です。

タイムルームクラウドでは、人数が増えても利用料金は変わりません。貸し切りパーティの会場にしたり、趣味の仲間で集まったりと、さまざまな活用方法が考えられます。今後は、場所の制約を受けずに働くノマドワーカーの仕事場や、学生の自習室としての活用も見込まれるでしょう。

不動産のタイムシェアは、賃貸経営をする不動産オーナーにとっても大きなメリットがあります。空室になった部屋を登録しておくだけで、借り手が見つかるまでの期間も収益が得られるからです。

不動産をタイムシェアで貸し出している間も、不動産オーナーは通常通り借り手を募集することができます。さらに、物件の立地によっては、タイムシェアを活用したほうが通常の賃貸経営より収益が高くなることも少なくありません。

不動産のタイムシェアは空室リスクの減少にとどまらず、賃貸経営のあり方を大きく変えていく可能性を秘めたサービスです。

タイムシェアは賃貸経営の未来を変える

カーシェアリングやシェアサイクルに続き、賃貸経営もタイムシェアの時代に突入しました。さまざまなモノやサービス、空間を個人が共有するシェアリングエコノミーは、今後ますます幅広い分野に広がっていくと考えられています。

世界規模でも、シェアリングエコノミーの考え方を取り入れたビジネスが日々考案され、市場は拡大の一途をたどっています。そんな世の中の変革に伴って、賃貸経営におけるタイムシェアのニーズも増加していくでしょう。

現在ではまだ、賃貸経営においてタイムシェアの需要があるのは都心部に限られるといわれています。しかし、場所にとらわれず遠隔で仕事をするリモートワーカーが増加するなど、働き方が多様化することによって、郊外や住宅街の需要も生まれるかもしれません。

世の中の動きに敏感になり、未来予想を踏まえた戦略を練っていくことが賃貸経営を成功に導くでしょう。
 

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