

シンガーソングライターの米津玄師が作詞・作曲し、5人組の子どもユニットFoorin(フーリン)が歌う「パプリカ」。クセになるメロディとかわいらしいダンスが魅力の「パプリカ」は、2020年のセンバツ高校野球の行進曲にも選ばれました。この記事では、発表から1年半以上経過してもなお愛される「パプリカ」が売れた理由に迫ります。
勢いが止まらない?米津玄師プロデュース「パプリカ」の快挙が続く
「パプリカ」は、「NHK2020応援ソングプロジェクト」の曲として、米津玄師が作詞・作曲・プロデュースを手掛けました。2018年7月に発表後、子どもたちを中心に大ヒットを記録。その後も勢いは止まらず、2019年に公開された米津玄師バージョンの「パプリカ」MVは、公開から4日と9時間で1,000万再生を突破しています。
「パプリカ」を歌うFoorinのユニット名も米津玄師が「風鈴」に例えて命名。Foorinは2019年の紅白にトップバッターとして出場し、「第61回日本レコード大賞」の大賞を受賞しています。平均年齢11.2歳での受賞は、史上最年少ということで注目されました。
「パプリカ」はなぜ大人にも子どもにも愛されるのか?
パプリカの人気の理由は、何といっても特徴的なメロディとダンスです。
まずメロディについて、口ずさみやすいメロディでありながら、あえて子ども向けには作られていないことがわかります。童謡のような雰囲気を持ちつつ、複雑な旋律もアクセントとして加えられています。
また曲中で転調することで、ぱっと心が明るくなるような華やかさを演出。切なさと明るさが同居したメロディは、子どもだけでなく大人をも魅了します。大人が聞いても、懐かしさや哀愁を感じさせるメロディに、つい昔に思いを馳せてしまいそうです。
「パプリカ」は米津玄師の持ち味が存分に発揮された曲といえるでしょう。
「パプリカダンス」に見る大ヒットの理由とは
続いてダンスについてはどうでしょうか。「パプリカ」は、いわゆるダンスミュージックとは一線を画しています。スローテンポで1つ1つの動きがメロディと連動し、誰もが躍りやすいことが特徴です。「パプリカダンス」なら、ダンスが得意な子でなくても楽しく踊れるでしょう。
それでいて、腕を大きく振ったり、飛び跳ねたり、手をたたいたりと、アクティブな動きも取り入れられています。それによって、ぴたりと動きがそろっていなくても、子どもたちが自由に楽しく踊っていれば、完成して見えてしまう。これも「パプリカ」がヒットした大きな理由だといえそうです。
「パプリカ」の人気はとどまることを知りません。SNSを中心に、「パプリカを流すと赤ちゃんが泣きやむ」「子どもが毎日パプリカを踊っている」といった声もたくさん上がっています。大ヒット曲「パプリカ」を世に送り出し、現代の音楽界をけん引するといわれる米津玄師の今後に期待が高まります。
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