(本記事は、後藤 勇人氏の著書『成果を出す人、出せない人との大きな違い その『1分』を変えなさい!』実業之日本社の中から一部を抜粋・編集しています)
偉人の格言を読み、成功する人間力を身につける
本当の使える人間力を身につけるには、偉人の本を読むのが一番です。
人間力とは、様々な問題にぶつかった時に、正しい決断をする決断力とも言えます。
偉人の本というのは、ある意味時空を超えて長い間生き残っている大べストセラーです。
不変の生き方の指針が書いてあり、本質的な人間力を身につけるのに最高の指南書です。
朝の1分間ワークで、偉人の本を毎日1ページ読む習慣をつけましょう。
偉人の本は大抵の場合、時代背景が違い、それは、読むことにより、過去の時代を疑似体験することを意味しています。疑似体験できるということは、その時代を間接的に生きたことになり、空想上ですが同じような体験をしたことになります。
現在の日本は凄く便利になり、必要なものはいつでもすぐに手に入る時代になりましたが、昔の日本は、政治的な変化も多くあり、私生活でも貧しかったので、生き抜くためには、相当な人間力と知恵が必要とされました。
このような環境の中で成功を成し遂げた人というのは、相当な人間力を持っています。
私たちが偉人の人間力を手に入れることができれば、現在社会で起こる様々な問題に対処する問題解決力や実行力が手に入ります。
ですから、多くの成功者たちは、強い人間力を身につけるために、偉人の本を読むのです。
私の好きなおすすめの偉人を数人ご紹介します。
孔子、孫子、吉田松陰、森信三(のぶぞう)、武田信玄。
孔子は言わずと知れた世界の4大聖人「イエス・釈迦・孔子・ソクラテス」のひとりであり、孔子の弟子たちが書き遺した『論語』から本質的な人間力を学べますので、ビジネスの様々な決断時の根本的視点の参考になります。
孫子は、『孫子の兵法』が有名で、多くのビジネスマンなどがビジネスの戦略にも取り入れています。過去のリーダーも多く取り入れた兵法で、新プロジェクトの戦略を練ったり、ライバルと市場獲得を争う時などに有効です。
吉田松陰は、29歳の若さで亡くなりましたが、松下村塾で明治維新の立役者のひとり高杉晋作や初代総理大臣の伊藤博文なども育てました。人としての生きる本質的な指針を与えてくれます。おすすめの本は『吉田松陰一日一言』。
森信三は、教育学者であり人としての正しい生き方の本質を教えてくれますので、リーダーとしての考え方の指針や、先生業の人にも有効です。『修身教授録』がおすすめです。
武田信玄は、戦国時代最強と言われた武将であり、戦い方として「風林火山」が有名ですが、その戦略が本当に素晴らしく、現代社会でも十分通用する戦略を学べます。
特に、私が大事にしている教えは、「疾(はや)きこと風の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く」の言葉です。
私は24歳でヘアサロンを出店してから32歳までに4店舗にして、当初の最終目的は40店舗のサロン展開でした。その時に戦略として学んでいたのが、武田信玄です。
特に風林火山の戦術は、ビジネスで勝ち抜いていく意味でも大変参考になり、今でも毎日の朝礼で推奨しているほどです。
風林火山とは、孫氏の兵法でもありますが、このような意味があります。
戦いの時に、「風のように素早く動いたり、林のように静かに構えたり、火のような激しい勢いで侵略したり、山のようにどっしりと構えて動かない」の意です。
この戦略は、リアル店舗の仕事でも、コンサルタントの仕事でも、プロデューサーとしての仕事でも、すべてにおいて生かされています。
私の戦略の基盤になっています。
また、店舗展開する時に、新たにお店を作るのではく、武田信玄がやっていたような、当時のM&A的な戦略を模倣していました。
ショットバーを買収したのも、その一環です。
美容室を作る時にも、自社ビル建築で空き店舗になるお店を、美容室として再出店しました。
このように、偉人の教えは、現在の社会でも十分通用するのです。
現在は多店舗展開の戦略ではなく、コンサル業の方で成功者を生み出す戦略に変えていますが、もちろんこの教えに則(のっと)ってやっています。
ぜひ、あなたも朝の1分間ワークを活用して、偉人本を読む習慣をスタートさせてください。現代社会を生き抜く問題解決力が身につくことでしょう。
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