正直みんないくら持ってるの?年代別の平均貯蓄額と貯金のコツを紹介
(画像=TetianaSoares/stock.adobe.com)
丸山優太郎
丸山優太郎
日本大学法学部新聞学科卒業のライター。おもに企業系サイトで執筆。金融・経済・不動産系記事を中心に、社会情勢や経済動向を分析したトレンド記事を発信している

友人や会社の同僚など周りの人が「どれくらい貯金しているのか」について気になる人もいるかもしれません。貯蓄額の多い人は、いったいどのような貯め方をしているのでしょうか。年代別の平均貯蓄額と貯金するコツについて紹介します。

目次

  1. みんないくら持ってるの?国民の年齢別平均貯蓄額
  2. 平均的な生活費はいくら?
  3. 貯金のコツは毎月定額を貯めること
  4. 目標金額に達するまでの期間はどれくらい?
  5. 低リスクで貯金に近い不動産クラウドファンディング

みんないくら持ってるの?国民の年齢別平均貯蓄額

厚生労働省が公表している「2019年国民生活基礎調査」における「各種世帯の所得等の状況」によると、世帯主の年齢別1世帯あたりの平均貯蓄額は以下の通りです。

世帯主の年齢平均貯蓄額①平均借入金額②1 -②
29歳以下179万8,000円248万円▲68万2,000円
30~39歳530万円1,071万1,000円▲541万1,000円
40~49歳650万9,000円1,002万7,000円▲351万8,000円
50~59歳1,075万4,000円546万8,000円528万6,000円
60~69歳1,461万7,000円213万6,000円1,248万1,000円
70歳以上1,233万5,000円107万5,000円1,126万円

49歳までの各世代では住宅ローンがあるためか、単純に貯蓄から借入金を差し引いた場合、借入超過の状態となっています。決してゆとりをもって貯蓄できる状況ではないことがうかがえる結果です。

平均的な生活費はいくら?

一般的な世帯の生活費は、どれくらいかかっているのでしょうか。総務省の「家計調査報告2023年(令和5年)1月分」によると、二人以上の勤労世帯における毎月の平均可処分所得は40万4,924円、消費支出は33万1,130円でした。これらを差し引いた月に残るお金は、7万3,794円となります。

あくまで平均額のため、これ以上残せる家庭もあれば、手元にあまり残らない家庭もあるでしょう。そのなかでやりくりして貯金しなければなりません。

貯金のコツは毎月定額を貯めること

貯金は、地道な作業です。例えば「1ヵ月の家計簿を締めたあとに残ったお金を翌月貯金する」といった方法で貯金している家庭もあるかもしれません。しかし大雑把な方法では、確実に資産を築いていくことが難しくなるでしょう。給与をもらったらあとは、最初に貯金するお金を分けて毎月定額を貯めることが貯金を続けるコツです。

給与振り込みがある金融機関で積立定期預金を行えば自動的に引き落とされるため便利ですが、超低金利時代においては利息収入が期待できないため、証券会社の積立投資で運用するのもよいでしょう。

目標金額に達するまでの期間はどれくらい?

貯蓄額が目標金額に達するには、どれくらいの期間がかかるかシミュレーションしてみましょう。

▽表1 銀行の積立定期預金で積み立てた場合の期間別残高(超低金利のため利息は計算に含まない)

毎月積立額5年10年15年20年25年30年
1万円60万円120万円180万円240万円300万円360万円
2万円120万円240万円360万円480万円600万円720万円
3万円180万円360万円540万円720万円900万円1,080万円
4万円240万円480万円720万円960万円1,200万円1,440万円
5万円300万円600万円900万円1,200万円1,500万円1,800万円
5万5,000円330万円660万円990万円1,320万円1,650万円1,980万円

目標にする期間は、貯蓄する目的によって異なります。例えば300万円を目標にする場合、貯める理由がなければ1ヵ月1万円を25年間積み立てれば達成可能です。しかし大学の入学費用として300万円を5年で貯めたい場合は、1ヵ月5万円を積み立てる必要があります。

▽表2 積立株式投資信託で積み立てた場合の期間別残高(複利を含む利回り2%で運用した場合)

毎月積立額5年10年15年20年25年30年
1万円約63万円約133万円約210万円約294万円約389万円約493万円
2万円約126万円約265万円約419万円約590万円約778万円約985万円
3万円約189万円約398万円約629万円約884万円約1,166万円約1,478万円
4万円約252万円約531万円約839万円約1,179万円約1,555万円約1,971万円
5万円約315万円約664万円約1,049万円約1,474万円約1,944万円約2,464万円
5万5,000円約347万円約730万円約1,153万円約1,621万円約2,139万円約2,710万円
※年1回の複利計算、税金を考慮しない場合

投資で老後資金を貯めたい場合は、1ヵ月1万円の積み立てでは30年で493万円程度しか貯まらず心もとないでしょう。しかし、例えば1ヵ月4万円貯めていくと約1,971万円貯めることができます。

ただし、本シミュレーションはあくまでも全期間2%の利回りで運用できた場合であり、必ず上記の結果になるわけではない点には注意が必要です。また、投資は元本が保証された預金とは異なり損失を被る場合もあります。資産運用の際は、あくまでも自己責任で行うようにしましょう。

低リスクで貯金に近い不動産クラウドファンディング

1万円の少額から投資できる「不動産クラウドファンディング」は、貯金に近い感覚で始めることができます。ファンドの運用期間は、12ヵ月程度が多いため、1年もの定期預金と同じような感覚で運用できます。また、不動産クラウドファンディングは売買市場がないため、株式市場のような価格の下落リスクはありません。

さらに、ほとんどのファンドが「優先劣後方式」を採用しています。優先劣後方式とは、下図のように定められた比率で事業者が損失を優先的に負担する仕組みです。投資家が損失を被るリスクが少ないため、安心して投資できます。

低リスクで貯金に近い不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングに興味がある場合は、まずは少額投資が可能なファンドから始めてみてはいかがでしょうか。

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※記事中のシミュレーションは一例であり、結果を保証するものではありません。参考程度にお考えください。

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