ハウスシッティング(House-Sitting)とは?意味や考え方を徹底解説
(画像=Olena Yakobchuk/Shutterstock.com)
SOSEKI
SOSEKI
ワンルームマンションを中心に不動産投資を行う大家兼会社員。本業はIT系の会社員。2010年ごろに不動産投資をはじめ、「負けない投資」をモットーに投資を行う。不動産のほか、株や投資信託も手掛ける。趣味が高じて宅建・FP2級・簿記2級を取得。

旅行先での宿泊といえばホテルや旅館が一般的です。しかし最近ではAirBnbなどのサービスの発達により、「民泊」を利用して安く宿泊できる方法を探している人もいるかもしれません。それより一歩進んだ考え方で、宿泊することをサービスとする「ハウスシッティング(House-Sitting)」という考え方が生まれているのをご存じでしょうか。

海外では実際にサービス提供もされています。ハウスシッティングとはどういうサービスか、具体的な事例をふまえ紹介します。

ハウスシッティングとは何を意味するか?

ハウスシッティングとは何を意味する言葉なのでしょうか。ハウスシッティングとは、依頼人の家に泊まり、動物や植物の世話をするサービスのことを指します。もともとペットシッターのサービスの一つとして広まったものになりますが、このサービスが宿泊手段として注目されているのです。

なぜハウスシッティングが注目されているの?ハウスシッティングのメリットは?

なぜハウスシッティングが注目されているのでしょうか。なぜなら新しい宿泊手段になり得るからです。これまでは、旅行先の宿泊といえば「民泊」「ホテル」のどちらにせよ旅行者がお金を出して、宿泊場所を確保するのが一般的でした。しかしハウスシッティングを使うことで、格安または無料で宿泊場所を確保することができるのです。

一方、ペットシッターをお願いしたい人にもメリットはあります。ペットシッターも同様に、サービスはお金を払ってしてもらうものでした。しかしハウスシッティングサービスでマッチングすることで、無料で動物や植物の世話をしてもらうことができます。

実際にどのようなサービスがある?

では、具体的に、どのようなサービスがあるのでしょうか。紹介します。

TrustedHousesitters

TrustedHousesittersは、ハウスシッティングの最大手で、紹介案件数が他社と比べてはるかに多いのが特徴のサービスです。イギリス、アメリカ、オーストラリアでのハウスシッティングが多いものの、南アフリカのケープタウンやタイのチェンマイなど、世界各地で募集しています。家主とシッターがそれぞれ年間119米ドル支払って登録すれば、世界各地でハウスシッティングを利用することができます。

Nomador

Nomadorは、フランス生まれのサービスであり、特にヨーロッパ方面のハウスシッティングに強みを持っています。家主とシッターはそれぞれ年間89米ドル支払う必要がありますが、契約する前にお試しができるオプションなど、独自のサービスが強みです。

ハウスシッティングは日本でも流行る?

日本においてもハウスシッティングのサービスは定着していくのでしょうか。日本において問題となるのは、法律でしょう。民泊も旅館業法により勢いを失ってしまったのは事実です。ハウスシッティングを取り締まる法律は、今のところ日本にはありません。しかし旅館業法が適用される可能性がゼロではないでしょう。

基本的に民泊と異なり、ペットがいる家を貸すので「誰かが半年以上住む」という点はクリアできるかもしれません。しかしこの法律も民泊により改正されたものであり、どういう横やりが入るかわからず、立場としては複雑であり、旅館業法の適用外となる可能性もあります。そうすれば、徐々に日本でもハウスシッティングが浸透してくるかもしれません。

ハウスシッティングに関するまとめ

ハウスシッティングは、格安で宿泊場所を確保したい旅行者とペットシッターを頼みたい依頼者をマッチングさせるサービスであり、新しい宿泊場所の確保手段として人気が高まっています。実際ヨーロッパをはじめ、世界各地でハウスシッティングのマッチングサービスが生まれています。日本においては、「旅館業法の適用を受けるかどうか」というのが主な論点になるでしょう。

しかしうまく法の下でサービスを拡大できれば、日本でもハウスシッティングサービスは広がっていくのではないでしょうか。