不動産オーナーが確実に押さえておきたい火災保険のこと
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不動産投資家にとって、「投資物件からどの程度のリターンを得るのか」は、大きな関心事ですが、「どの程度リスクに備えるのか」という視点が備わっていない方も散見されます。長期にわたって不動産を運用するという点で、「いかにリスクに耐えるのか」について、アンテナを高くしておく必要がありそうです。

火災保険の役割とは?

火災保険は、被保険建物が火災をはじめとする何らかの原因によって損傷した際に、保険金が支払われるものです。

投資物件を長期にわたって運用する不動産投資においては、「いかに利益を最大化するか」という観点が重要ですが、「いかにリスクに備えるか」という視点も確実に押さえておかなければならない事項です。

火災保険に加入していることで、投資物件の資産価値が損なわれるリスクを低減させることができるのです。

火災保険に入っていないとどうなるの?

では、不動産投資家が火災保険に未加入のケースでは、どのようなことが起こるのか考えてみましょう。

火災保険料を支払う必要がないことで、月々のキャッシュフローには好影響を及ぼすことが想定されます。しかしながら万が一、投資物件において火災が発生した場合を想定すると、当然ながら建物の諸設備が損傷し、修理が必要となることは容易に想像できます。

このケースにおいて、仮に火災保険に加入していない場合、建物の修理費用は全てオーナーが支払わなければなりません。つまり、数十万円、時には数千万円という突発的なキャッシュアウトが発生してしまうのです。

10年以上の長期間にわたって物件を運用することを考えれば、火災保険に加入しないという選択肢は、リスク以外の何ものでもありません。いざトラブルが起きてしまった時の損失が膨大になる可能性がある以上、コストを支払っても火災保険に加入したほうが無難でしょう。

火災以外でも保険が使えるって本当?

「火災保険」という名称の保険のため、「建物が火災に遭った時に保険金が支払われる」と認識されている方もいらっしゃるかもしれませんが、火災保険では、火災以外にも様々なケースにおいて保険金が支払われます。その内容に関しては、保険会社によって少しずつ異なるのはもちろん、選択するプランによっても異なるため、保障内容を加入前にしっかりと確認しておく必要があるのです。

風水害の場合も保険金支払いの対象に

台風の影響による建物の損害や水害によって、建物の一部に損害が発生した場合にも保険金が支払われる場合があります。

特に台風は、日本に物件を保有してるケースでは避けては通れない自然災害です。毎年台風から何かしらの影響を受けていることを考えると、「台風の影響で建物に損害があった場合、保険金支払いの対象になる」という認識が頭の片隅にあると、いざという時にリスクを低減させることができます。

どんな内容の火災保険に入っておくべき?

火災保険が、火災以外でも保険金が支払われるものだと分かったところで、どんな内容の火災保険に加入しておけば良いのか考えてみましょう。

保険金額を確認する

火災保険では、加入時に設定する保険金額以上は支払われません。つまり、保険金額を建物の資産価値以下に設定した場合には、いざ保険金が支払われてもお金が足りなくなる可能性があるということです。

賠償責任への加入も検討すべき

物件の外壁タイルが剥がれ、通行人にあたって怪我をさせてしまった場合などには、オーナーが賠償責任を負うこととなります。この点については、火災保険に付帯されている「施設賠償責任保険」によって保障されることとなりますので、こうしたリスクに備えておきたい方は加入を検討してみましょう。

火災保険は不動産投資の必要コスト

何のトラブルもなく円滑に物件を運営している時には「火災保険料がもったいない」と感じることもあるかもしれません。しかしながら、いざという時の高額なキャッシュアウトを防ぐためにも、不動産投資を行う上では確実に必要なコストとして考えておくと安心です。上述した事柄を念頭に置いて、後悔しないようなプランの保険に加入しておきましょう。