お金と人が集まる街、東京。ここに暮らす人々の年収は、地方よりも高いといわれています。実際には、どのくらいの収入を手にしているのでしょうか。ここでは、気になる東京23区の平均年収ランキングをご紹介します。
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1位は港区。洗練された街の住人は収入も多い
総務省の統計データから算出した東京23区の平均年収ランキング1位から5位を見ていきましょう
順位 | 区名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 港区 | 1,216万8,000円 |
2位 | 千代田区 | 1,081万9,000円 |
3位 | 渋谷区 | 873万2,000円 |
4位 | 中央区 | 690万3,000円 |
5位 | 目黒区 | 637万2,000円 |
東京23区の中で、もっとも年収が高いのは港区でした。平均年収が1,000万円を超える区は港区と千代田区の2つで、他の区と比べて飛びぬけて平均年収が高いことが分かります。
港区は麻布や白金、青山など富裕層が住まうエリアに加え、ユーザベースなど有名ベンチャーが多くある六本木も有します。「年収も高いが家賃も高い」のが港区です。港区にあこがれて部屋を借りようと思っても、この地域に住まうためには高額な家賃を支払うためにそれなりの収入が必要になるでしょう。
年収が高い区に住む人の職業は
年収が高い区に住む人たちはどのような仕事をしているのでしょうか。2015年の国勢調査を見ると、港区の労働人口は約9万2,000人で、卸売・小売業、情報通信業、学術研究、専門・技術サービス業、医療・福祉に関する業務に従事する人が多いようです。
さらに、企業の役員は約1万2,000人、自営業者は約7,100人でした。労働人口のうち13%が企業の役員ということで、港区の平均年収が高いのも頷けます。
2位の千代田区の労働力人口は約2万5,000人です。労働力人口は港区の3分の1以下で、役員の割合が約14%、医療、福祉に従事する割合も多いのが千代田区の特徴です。少ない労働人口のうち、会社役員や医療従事者が占める割合が高いため、平均年収も高いのでしょう。
渋谷区はいわずと知れたITベンチャーの集積地です。さらには富裕層が多く住む大山町を始め、高級住宅街が並ぶ地区を複数有しています。
渋谷区の労働人口は約9万6,000人、うち情報通信業に従事する労働者が1万人近くいます。やはり渋谷ではIT企業に勤める方が多いようです。学術研究、専門・技術サービス業も多く約9,000人、会社役員は約1万1,000人で労働人口のうち11%を占めていました。
あなたが住みたい街はどこ?
港区は富裕層が住む洗練されたおしゃれな街です。その分生活費も高くなりがちで、特に家賃の相場は23区トップとなっています。
収入が多くとも、支出も多ければ懐にはそれほど残りません。お金持ちそうに見える人も、実は一般人と同じように生活に苦しんでいる場面があるのかもしれません。
あこがれだけで住む街を決めず、自分の収入に見合った街と家を選んでお金の不安のない暮らしをしたほうが、精神的に豊かな生活を送ることができそうです。
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